仏壇の対処法
遺品の中には、処分に困る遺品もあります。その一つが仏壇です。
自宅を空家にするにしろ、売却するにしろ、仏壇を長期間放置しておくのは好ましくありません。
位牌の中に仏壇が残っている場合には、「魂抜き」と「魂入れ」という法要を行い、仏壇を移動させます。
仏壇が大き過ぎて今の家に引越すことができない場合、小型の仏壇を購入して位牌を移すことができます。
この場合にも、やはり「魂抜き」と「魂入れ」の法要を行い、古い大きな仏壇から新しい小型の仏壇へご本尊を映します。
古い仏壇については、「ご供養・お焚き上げ処分」を行います。
また相続人の誰も仏壇を引き受けることができない場合には、菩提寺が位牌を預かってくれることもあります。
仏壇の移動ができない場合には、菩提寺で預かってくれないかどうか、一度相談してみるのが良いでしょう。
創作物の対処法
遺品の中には、亡くられた方が趣味で行っていた絵画や書、陶芸などの創作物がある場合などがあります。
本当に趣味程度の大した作品でなければ、気にする必要はありませんが、
それなりの賞を取るような腕前の作品の場合、捨てるに捨てられないというケースがあります。
ただ、多少の賞を取っていたとしても、相当に有名な人でない限り、経済的には全く価値がありません。
しかしながら、生前、一生懸命創作していた様子を知っていれば、捨てるのも忍びないというのが正直なところでしょう。
創作物の遺品では、作品の数が非常に多い場合があります。
捨てるに捨てることのできない創作物の場合には、まずは相続人同士で話し合って処分の方針を決めます。
もし、残すということであれば、まずは残す作品を絞り込むことが重要です。
絞り込んだ後は、他の作品は割り切って処分してしまいましょう。
また、絞り込んでも作品の数が多過ぎるときは、相続人間で分散させて、それぞれが少しずつ保存するという方法もあります。
たまに空家となった家を倉庫代わりとして創作物を保管しているケースが見られます。
この方法だと、将来、空家を売却する際、再度、創作物の処分に困ることになります。
いずれにしても、創作物は残しておくと、後々、対応に困ります。
まずは残しておきたい作品を厳選し、それ以外は処分するという決断から始めるようにしましょう。