リフューズ(Refuse)を加えた4R
この3Rに、リフューズをプラスして4R(フォーアールまたはヨンアール)と呼ぶこともあります。
リフューズには、「断る」という意味があります。
つまり、不要なものや余計なものはもらわずに、「いりません」と断ることです。
つまり、先ほど考えたマイバッグの持参について、レジ袋を「いりません」と断るのであれば、
リデュースだけでなくリフューズもしていることになります。
包装紙などの必要のない過剰包装を断って、ごみとなる包装材の量を減らしたり、
割り箸やおしぼりなどを断ったりすることもできます。
タダだからと言ってサンプルや試供品などをたくさんもらって、
使い切れずにごみ箱行きになっているということはないでしょうか。
提供されるものは何でももらうのではなく、自分にとって必要かどうか、
すべて捨てずに使い切れるかどうかを前もってよく考えることも大切と言えます。
さらに、本当に必要なもの以外の衝動買いをしないこともリフューズに含まれます。
ペットボトルを買うのではなく、マイボトルを持参することもリフューズの一例です。
そのほかのRも存在する
リユース、リサイクル、リデュース、リフューズについて述べてきましたが、
さらにこれら以外のRから始まる言葉を使って、5Rや7R、10Rなどと呼ぶこともあります。
それには、次のようなものがあります。
まず、リペア(Repair)です。リペアとは、いったん使用された商品に必要な修理をして、再使用し長く使い続けることです。
ひと昔前の物が少なかった時代には、物を大切にして、壊れたり破れたりしても何度も修理して使っていました。
その精神にならって、修理しながら物を長く使い続けるということです。
洋服や靴は、簡単な修理でサイズ補正をしたり、破れを直したりすることができます。
家電などの電化製品も、壊れたらすぐに買い替えるのではなく、購入した店に修理を依頼することができます。
さらに、購入先に戻せるものを戻すという意味のReturn(リターン)、形を変えてまた使うReform(リフォーム)、
リサイクルされたものを購入するRebuy(リバイ)、再生品の使用を心がけるRegeneration(リジェネレーション)、
一時的に使うものは借りて、物を増やさないRental(レンタル)、
改善や改良を心がけてものを大事にすることを意味するReform(リフォーム)などのRから始まる言葉があります。
ごみの分別などの際には決められたルールを守るというRule(ルール)、
不要なものの処分に最後まで責任を持つResponsibility(リスポンシビリティ)、
あれもこれもと無理をせずできるものから始めるRelax(リラックス)などが含められることもあるようです。
ただ、このうちのど言葉を集めて5Rや7Rとするかについては、
各企業や団体によって基準がそれぞれ異なっているのが現状です。
また、それらの言葉の意味はすべて3Rのいずれかに含まれるため、
3Rにおける優先順位の理念が伝わりにくくなってしまうという考え方もあります。
いずれにしても、環境にやさしい行動をとるために必要な考え方を頭に入れて、
できるときにはいつでも自分の行動の指針とすることが大切です。