「もったいない」精神を大切に
私たちが便利で豊かな生活を送っているのは、必要な資源を使って大量にものをつくり、
それらを消費し、いらなくなったものを捨てるというシステムがあるからです。
ところが、このシステムでは、地球環境に大きな負荷をかけていることになっています。
私たちの住む地球の環境を守っていくためには、これまでのように多くの資源エネルギーを使い、
いらなくなったら捨てるというのではなく、資源を有効に活用しモノを大切に使う、
環境にやさしいライフスタイルへと転換していくことが求められます。
リデュースとは?
リデュースとは、廃棄物、つまりごみの量そのものをできるだけ減らすことです。
そのためには、そもそも無駄なものは買わないことや、できるだけゴミを出さないこと、
いったん買ったものは長く使うといったことが関係しています。
買い物をする前に、「これは本当に必要なものだろうか?」、
「持っているもので何か代用できないだろうか?」とよく考えることは、物をリデュースすることにつながります。
一度きりで使い捨てとなってしまうものを買うのではなく、何度でも繰り返して長く使えるものを選んで買うこともできます。
買い物をするときに、マイバッグを持参することもできるでしょう。
マイバッグを持参すれば、レジ袋を使わずに済むので、ごみを減らすことができるだけでなく、
レジ袋の原料である石油の消費量を減らすこともできます。
では、これにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
日本国内では、毎年約300億枚ものレジ袋が使用されていると言われています。
これは、一人当たりに換算すると約300枚、つまり一人1日約1枚程度ということです。
レジ袋を1枚断ると、CO2量を60g-CO2、石油の消費量を約20cc減らすことができると言われています。
小さなことでも、一人ひとりが環境問題を意識して行動することが、
限りある地球資源を守り大切にすることにつながるのです。
今すぐ出来るリデュース
ここでは、今すぐにでもできるリデュースにあたる具体例を挙げてみました。
◆レジ袋をもらわずに、マイバッグを持参する。
◆使い捨ての紙コップを使わずに、マイカップを使う。
◆ホテルなどの宿泊施設に歯ブラシやブラシなどを持っていき、備え付けのアメニティを使わない。
◆キッチンペーパーではなく、ふきんやぞうきんを使う。
◆余った食材は、冷凍するなどして使い切る。
◆冷蔵庫の中身をチェックしてから買い物に出かける。
◆パーティー用のドレスやスキー板など、シーズン物や使用頻度の低いものは買わずにレンタルする。