3Rをご存知でしょうか。環境問題への関心が高まっているため、聞いたことがあるという方も多いと思います。
ですが、「聞いたことはあるけれど、実際にはよく分からない」という方のために、3Rについて詳しくご紹介します。
3Rの意味
3Rとは、リユース(Reuse)リデュース(Reduce)リサイクル(Recycle)
という3つの言葉の頭文字をとったものです。
環境にやさしい循環型の経済システムを構築するための基本的な考え方をさしています。
つまり、地球の資源をムダにしないで何度も繰り返し使う社会を実現させるためにできる行動をまとめたものだと言えます。
環境配慮に関するキーワードなので、環境問題への関心が高まっている今、よく耳にすることがあるかもしれません。
3R運動を推進し、実施している自治体や企業なども年々増えています。しかし、リユースとリサイクルの意味は分かるけれど、
リデュースは聞き慣れないのでどういうことを指しているのか分かりにくいと思われるかもしれません。
リユースとは?
まず、リユースという言葉の正確な意味をご存知でしょうか。
リユースとは、一度使用したものをそのままの形でもう一度使うこと。つまり、再利用することを言います。
もう一度利用するとか再利用などと聞くと、リサイクルという言葉が浮かぶかもしれません。
どちらも環境に配慮した再利用の方法を指しますが、リサイクルとリユースにはそれぞれ違う意味合いがあります。
リユースの具体的な例
では、具体的にリユースにはどのような例があるのでしょうか。
そのままの形でもう一度使うリユースの例を挙げてみましょう。
▶︎ビール瓶などを洗浄・殺菌してもう一度使う(リターナブル瓶の使用)。
▶︎着なくなった古着を誰かにあげる、またはぞうきんにして使う。
▶︎洗剤やシャンプーなどは詰め替えて、容器を再利用する。
▶︎空き瓶を花瓶にして使う。
▶︎牛乳パックを小物入れとして使う。
▶︎リサイクルショップやフリーマーケットを利用する。
▶︎機械や家具が壊れたら、買い替えるのではなく修理して使う。
▶︎日本では再利用のニーズがない古い家電などを、海外に送る。
▶︎再生部品を用いた機器類を使う。
▶︎割り箸を使わずに、「My箸」を持参する。
こうした行動が、物をリユースするということの具体例です。
よく考えてみると、リサイクルショップはリユースショップという呼び方のほうがよくあてはまることが分かります。
普段の生活の中で、気づかないうちに自分がリユースしているものがあったかもしれません。
不要品を捨てる前には、「これには第二の使い道がないだろうか」と意識して物の再利用の仕方を考えることで、
さらにリユースに参加することができるでしょう。