今回も前回に引き続き、生前整理の必要性と、生前整理の進め方などについてご紹介いたします。
いざという時に備えられる
日本人の半数はがんにかかるという厚生労働省の統計があります。
また、団塊の世代が75歳以上となる2025年頃には、
認知症患者は5人に1人を占めるともいわれています。
あなたがもし、がんにかかって入院しなくてはいけなくなったり、
体を痛めたり認知症になるなどして施設に入居することになったとき、
整理をしておくことで、本人の精神的負担も家族への負担も軽くなります。
また、あらかじめ対策をしておくことで、予期せぬ入院にも慌てずに済みます。
何より、整理整頓された環境で暮らすことは、ストレスからくる疾病や、
つまずいて転ぶ、などから起こる怪我のリスクも軽減できます。
生前整理を始めるタイミングは?
やはり体力気力の充実している若いうちに行うことがお勧めです。
子供の独り立ちや、家族と同居するタイミングで行うこともお勧めですが、
思い立ったときに始めてしまうことが肝心です。
ご自身が立ち会うことで、本来の持ち主の意思が反映されることもなっていい結果につながると思われます。
そのためにも、なるべく元気なうちに考えておくことをおすすめします。
生前整理のやり方
ここからは、具体的な生前整理のやり方について、アドバイスをしていきます。
▶︎財産の目録を作る
先ずは必要な物を処分してしまわないように、財産目録の作成から始めましょう。
集めたものは、大きめの箱を作っておき、そこにまとめておきましょう。
絵画、壺などの骨董品など大きなものは、保管する部屋を決めて誰にでもわかるようにしておきましょう。
▶︎長年使っていない物を処分する
古本や雑誌などで、まだ価値のあるもの( 小説や、単行本、学術書 )などは、
古本屋に売ると、お小遣いが増えます。
今、流行りのフリマアプリなどを覚えて売りに出すのもいいでしょう。
同じく小型のもので、売ることのできる貴金属や、
もう使わない釣り竿なども子供たちへの形見分けの分を残して、同様に処分しましょう。
アプリなど無理、パソコンは苦手と言わずに、
新しいことに挑戦することも認知症予防や、脳トレーニングに有効です。
家族構成が変わったことにより、箪笥、ベッドなど大型の家具が必要なくなった場合には、
まだ状態の良いものは、リサイクルショップで買い取ってもらいます。
状態の悪いものは、自治体のルールに従って処分しましょう。