前回に引き続き今回も遺品整理を自分で行う際に必要なことについてご紹介いたします。
自分で遺品整理を行う際には、用意するものの準備から行うようにしましょう。
用意するもの
遺品整理を始める前に、最低限用意すべきものがあります。
- 軍手・マスク
- 各自治体指定のごみ袋
- ダンボール
- ガムテープ・ひも
- ほうき・ぞうきん・バケツ
ほかにも、整理を始める前の状態を証明するためにカメラで撮影しておくと良いでしょう。部屋の様子を撮影することで、どのような状態だったのか証明することができます。
また、ダンボールに何が入っているのかわかりやすくするために、ペンも用意すると良いかもしれません。
方法・手順
まず、片付け始める場所を決めていきます。家の中がごちゃごちゃしている場合は、玄関から窓・ベランダまでの道を確保してください。そうすれば、ごみの搬出が楽になります。そして、要らないものと残すものにわけていきましょう。1人が収納からものを出し、もう1人が袋に詰める、2人1組で作業をすすめたほうが効率的に行えます。また、要らないものは燃えるごみ・燃えないごみ・粗大ごみとわけなければなりません。大型家具・家電類は、業者に依頼するか、自分たちで搬出するか決めておくことをおすすめします。
自分でやる遺品整理の悩み
遺品整理は自分でも作業できますが、様々な悩みが出てきます。
不用品の量が多い
不用品が多くなるほど、処分に手間と時間がかかるものです。特に、人手が足りない場合は不用品の量に困ってしまいます。ごみ捨て場に置けばいいと思いがちですが、大量の不用品は近所迷惑になる可能性があるのです。
仕分け・運搬・作業量
不用品の量が多くなると、ごみの分別や仕分けに時間がかかってしまいます。また、自分たちで遺品整理をする場合は、大型家具・家電の運搬もすることになるでしょう。足元が少しでもふらついてしまえば、大けがをする可能性があります。作業量が増えるほど、遺品整理が終わるまで時間がかかってしまうのです。
賃貸の場合
賃貸物件の場合は、退去日までに遺品整理を済ませておく必要があります。遺品整理を放置すれば、賃貸料を支払わなければならなくなります。時間制限がある中で自分だけで遺品整理をするのは、とても大変なことです。
親戚との法的手続き
相続手続きなど、親族同士で行う手続きも遺品整理では必要です。自分で作業をすすめる場合は、必要な手続きもすべて行わなければなりません。手続きに必要な書類を自分たちで用意する必要があります。遺品整理にかかる時間だけでなく、手続きにも時間と手間がかかるのです。
トラブルを起こさないためのポイント
トラブルを起こさないためには、きちんと遺品整理の計画を立てておく必要があります。いつどこで誰と遺品整理を行うのか、いつまでに終わらせるのか、どこから整理するのかなど、具体的かつ無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。どうしてもスケジュールどおりにいかないときは、業者に依頼するのも良いかもしれません。