必要な心構え
遺品整理をしなければならない時は、身も心も疲れきっているはずです。そのような状態のままで作業を始めてしまうと途中放棄をする、部屋がごちゃごちゃになるなど失敗してしまう可能性があります。きちんと心の整理をして最後までやり遂げる心構えを持つ必要があります。
また、遺品整理には多くの人手が必要となります。家族総出で行うことが好ましいですが、それぞれのスケジュールもあるでしょう。家族のスケジュールを把握しつつ、無理のない遺品整理の計画を立てることが大切となります。
タイミング
遺品整理に適したタイミングは、四十九日・一周忌など、親族が集まる時期です。遺品整理を始める方の多くが、四十九日を選んでいます。仕事や遠方に住んでいる親族が一同に集まるタイミングこそ、遺品整理に適した時期といえます。ほかには、故人への思いが整理できたとき、遺産相続を済ませたときなど、人によってタイミングは様々です。
事前に知らせておくべきこと
遺品整理を始める前に、親戚への通知や税金関連など、知らせておくべきことがあります。
親戚への通知
遺品整理を始める前に、必ずしなければならないのが親戚への通知です。遺品の中には、アクセサリー類や貴重品・ブランドバッグ・着物など価値のあるものもあります。価値があるものは遺産となるため、きちんと遺族同士で形見分けをする必要があります。無断で形見分けをしてしまうと、親族同士のトラブルに発展する可能性があるため、トラブルを防ぐためにも「いつどこで遺品整理を行うか」伝えることが大切です。
税金関連
親が亡くなったときに移転する財産に課す税金を相続税といいます。相続税はすべての人が支払う必要はありません。遺産の評価額によって支払いの有無が決められます。相続税の対象となる財産が、相続税の基礎控除額を超える場合は、相続税の申告が必要です。基礎控除額は「5,000万+1,000万×法定相続人の数」となります。税金関連の手続きは、遺品整理前に終わらせておかなければなりません。