親や親族が亡くなったときにしなければならないのが‟遺品整理”です。「遺品整理を早くしなければ…」と思っていても家庭や仕事の都合でなかなかスムーズにいかないときがあります。
また、遺品整理のやり方がわからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。何もわからないまま始めてしまえば、中途半端に終わるなど遺品整理で失敗するものです。
今回は、遺品整理の基礎知識についてご紹介いたします。
遺品整理とは?
遺品整理とは、故人の遺(のこ)した品々を整理することです。遺品処理・遺品処分とも呼んでおり、親族が責任を持って整理しなければなりません。
整理するものは、衣類・家具・家電製品などの生活雑貨から日記・手紙・アルバム・写真などの思い出の品、貴重品・アクセサリー類など様々な物があります。価値のあるものは、遺族で形見分けをします。
遺品整理の現状と問題
現在、少子高齢化がすすんでいることもあり、1人暮らしの高齢者が増加しています。そのため、孤独死をするケースが非常に多く親族が遺品整理を行わずに放置するケースが増えています。賃貸物件の場合は、管理人が仕方なく業者に依頼することも少なくありません。少子高齢化は、遺品整理の現状をさらに深刻化させているのです。
また、現在の日本は核家族化がすすみ、親と離れて暮らしている人が増えています。そのため、遺品整理をするために遠方へ行くのが難しくなっているのです。
ごみ屋敷の問題
高齢者の孤独死と同じく、問題視されているのがごみ屋敷問題です。
遺品をそのまま放置することで、家の中にホコリがたまり、ダニ・ノミなどの害虫が汚臭が発生します。ごみ屋敷は近隣住民とのトラブルになるだけでなく、空き巣や火災の原因にもなりかねません。
遺品整理が必要なとき
親や親族が亡くなった際に遺品整理を行わなければなりません。特に、賃貸物件の場合は、賃貸料が発生する前に退去しなければならないのです。時間制限があるためなるべく早めに取り組まなければなりません。また、持ち家の場合は遺産相続などの手続きが必要となります。